とうとうMemeという音楽家について書こうと思う

   

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茨城でひっそりと活動する3人組アンビエントユニット「Meme」。

満を持して彼らのことを記事にすることにする。

Memeはkilk recordsの生え抜きユニットであり、その情緒溢れるアンビエントは知る人ぞ知る超良質な音楽として聴き継がれている。

ライブでは何年も、完成された同じ曲達をひたすらに繰り返し演奏するマイペースでいぶし銀な存在。

でも不思議なことに、同じようなセットリストでもその日の天候、場所、景色、空気感で全く違って聴こえるのがMemeなのだ。

海辺で演奏すれば海の音楽になり、山奥で演奏すれば山の音楽になる。

記事にしている身分で言うのも申し訳ないが、理論や言葉では説明できない魅力があるんだなぁ。

 

alku ringo

12年にリリースされたMemeの1stアルバムであり大傑作のアルバム、「alku ringo」。

日本のアンビエント史に残る名作だから、聴いてない人は至急聴いて欲しい。

自然の営みの中の人間の小さな生活をドキュメンタリーにしたようなアルバムだと思う。

1曲1曲を見てもその質の高さに驚く。

ピアノに声が溶けて、そこから広く広く羽を伸ばしていく展開が印象的な08.cploop、サスティンの長い単音が引っ張る02.antennaeなど、本当に名曲揃い。

そんな中でも特に美しいのは、やはり最後を締めるalku alkuか。

同じコードを繰り返し、抑揚のみで展開していくのだが、まさに息をのむ美しさが潜んでいる。

ピアノのセンチメンタルな主旋律は本当に素晴らしく、アンビエントの醍醐味がすべて詰め込まれている。

素直に美しい曲だ。

 

acqua alta

翌13年にリリースした2ndのacqua altaも名盤だった。

リード曲のAcqua、この曲も同じコード進行を繰り返し繰り返し展開していくのだが、なんとも言えない夕方の感傷的な気持ちを代弁してくれるような絶妙な空気感を持っている曲。

このアルバムも1stを引き継ぐような不朽の名作。

ピアノとアンビエントの美しさを極限まで研ぎすました最高の音楽だ。

 

洞窟の国の13ヶ月

空想画家のはしながようこさんの個展用に書き下ろした楽曲がまた至福なのだ。

15年にリリースしたMachloop EPというダウンロード限定のEPに収録されているのだが、後半の歌が入ってからの激情の展開は圧巻。

使い古されているコード進行なのだが、とにかくうまく調理されている。

曲の展開に関しては割と同じ手法が多いのだが、もはやそうじゃないと満足できない体になってしまった。

とにかく美しい

Memeはとにかく美しいのだ。

ずっと記事にしたかったけどなぜか出来ずにいた。

それはきっと、言葉がまとまらなかったからだと思う。

でも、結局今もまとまっていないな。

僕にとっては本当に特別な音楽家である彼ら。

これからも、知る人ぞ知る特別な存在であって欲しい。

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