日本とアイスランドの架橋、Ametsubの音楽とは

   

Ametsub+-+sonar+reyjkavik+2015+mahala+marcet

日本のエレクトロニカを代表するトラックメーカー、Ametsubの新作EPリリースがアナウンスされた。

FaltyDLが主宰するBlueberry Recordsから5月13日に数量限定でのリリース。

それに先駆けて「Precipice Drive」が公開された。

Ametsubといえば、日本とアイスランド、2カ所を拠点に活動している。

自身がバックパッカーであるためか、彼の音楽は旅によく似合う。

今記事では、そんな生き様さえもかっこいいAmetsubについて僕が好きなところを一方的に語ろうと思う。

アンビエント色が絶妙

Ametsubといえば無機質なビートと浮遊感の融合。

ゴリッとかガリッとしたフィールドレコーディングっぽい質感のビートが邪魔にならないところで存在感を放っている。

これが浮遊感のある上物と相性抜群なのだ。

ビートものにアンビエントが強すぎるとひたすらどちらかが邪魔に感じるが、彼は絶妙なバランスを探り当ててくる。

これなんか特に絶妙だ。音をぶつ切りにすることでエレクトロニカの醍醐味である、自然な引っかかりが生まれる。

チープにならないシンセの質感

EDMの台頭でチープな予定調和的ビートが果てしなくコピーされ続けているが、確実にそれを俯瞰している。(個人的な意見です)

Ametsubのシンセの音は、決してチープにならない。

それは本当にちょっとしたイコライジングであったり、エフェクトのかかり具合だったりするのだろう。

何より、若干のローファイがエレクトロニカとして成立させている。

この曲かなりいいな。

アンビエントとシンセの音がローファイな分、グリッチノイズが光る。

いつも思うがこのバランス感覚が音の質を1段階押し上げている。

1つ1つの音がそれぞれいいとこ出してる。

いつ聴いてもどこか暖かいサウンド

Ametsubの曲は暖かい。

東京の夜でも、アイスランドの昼でも、そこにいる人々を魅了できるだけの魅力があるのは言うまでもないが、要因はこの暖かさじゃないかと思う。

彼はアイスランドでも、アメリカの66でも、車窓から撮っただけの景色をそのままMVにしている。

Ametsubにしかできないことの1つだ。

だって何の手も加えられていない車窓からのビデオなのだから。

Ametsubの音楽は、どんな景色も鮮やかに見せてくれる。

エレクトロニカに普段触れない人は、雰囲気だけでも感じ取ってくれたら嬉しい。

いいかもって思ったら一回寝る時に垂れ流しで聴いてみると新境地が見えるかもしれない。

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